人と待ち合わせをしてまして、ドトールで時間を潰してました。
カフェ・ティラミスがとても美味しかった。
ココアだとちょっと重いかな〜というときに、ちょうどよいクリーミィなチョコレート味。
あ、クリームが苦手な人にはまた違うと思いますけど、でもよくホイップしてある固めのクリームではなく、上の層に浮いている滑らかさんです。
美味しかった…。
と、堪能しながら、文庫を取り出してみる。
あかんべえ (上)宮部 みゆき

世話になった仕出屋の親父さんの長年の夢、料理屋をやっと出す事になった夫婦とそこの幼い娘のりん。
体が弱く、死線をさまよったりんは、命を永らえるとともに、不思議なものたちを新しい店の中で見かけるようになる。
女好きで見目のよいお侍。きれいなおみつ。りんにも触れる按摩。そして、あかんべえをする女の子。
新しい船出を迎えた「ふね屋」には、「お化けさん」がいっぱい。
それもいるだけではなく、せっかくの船出に騒動を引き起こすことになる。
宮部作品の中でも、時代物でどこが魅力かと言われれば、ずばり食べ物。
もちろん、人情とか、ただ感情には走らない、かといって無機質でもない推理とか、不可思議とか、いろいろあるけれども、食べ物がまた美味そうで……それは池波作品にも及ぶんじゃないかと勝手に思っています。
このお話の前半でも、初めてのお客を迎えるってんで、懸命に献立を考えるんですよ。お祝いに相応しいのはどんなだと。
そうしてようやく決まった献立。
名前を聞くだけでも想像力を刺激され、どんな味がするんだろうねと、分からないままにも口の中が妄想で膨らみ………
………チョコレートの味がする。
………カフェ・ティラミスの味が充満。
………店内だから控えめに、でも内心ものすごく悶えました。
………本と飲み物の組み合わせは選びましょう。
宮部作品の時代物は、やはり白湯か日本茶か日本酒をお勧めします。